冨坂のわが家取材旅行レポ

冨坂のわが家取材旅行レポ①(出発〜アムステ​ルダム観光編)

11/4夕方、成田空港に向かう。国内線と同じく1時間前くらいに行けばいっか、とタカをくくっていたら、思いっきり「2時間前にチェックインしろよ」と書いてあって焦るなど。窓口で軽く怒られかけた。前途多難である。

機内では、持ち込んだPCで映画『ナチスの犬』を観た。1942年〜43年のオランダを舞台に、ナチスの下でユダヤ人の移送任務を行いながら、沢山の人間をこっそり逃した、オランダのシンドラーことウォルター・ススキンド氏の話。

 

年代も場所も、そしてナチスとユダヤ人の板挟み(この映画は身分隠してじゃないけど)って点で、映像資料としてはこれが一番参考にしやすいかもしれない。
十数時間の長いフライトだったのだけど、一個空けて隣の英語圏の男性(それまでは結構フランクで良い奴だった)が後ろの列の北欧出身?のおばさんとリクライニングを巡って激揉めしていて萎えるなど。

カタールのドーハでトランジット。
カタールとか、乗り換えでもない限り来ることないだろうからなぁ。

 

どうでもいいけど、このクマに何かがかぶさっているオブジェクトはなんなんだろう。

 

こっちは可愛い方のカタール熊。
ドーハ空港が寒かったけど、外に出たらさすが中東な気候だった。

オランダのスキポール空港着。
滑走路が遠かったのか、着陸してから一向に止まらないでノロノロ走っていたのが印象的。
Intercityって言われる高速鉄道のデザインが格好いい。車両もそうだし、ホームの掲示も。

 

このホームの頭上にある青とか黄色の帯、これが全部電光掲示板というかディスプレイになってる。

アムステルダム中央駅着。
寒い。ライダースジャケットより防寒なものを全く持ってきてないけど大丈夫なんだろうか。もはやユニクロのヒートテックの力を信じるほかない。
宿は中央駅から大きめの運河を渡った対岸にある。最初、地図見て「なんでこんなところを取ってしまったんだ…」と後悔しかけたけど、行ってみたらとても近かった。

 

というのも、この運河を渡るフェリーが4分間隔くらいで2つの船が行ったり来たりしていて、ほぼ待たずに乗れるのだ。しかもタダ。みんな自転車とかバイクのまま乗って、すぐ対岸に着くので、もう事実上橋渡ってるのと同じ間隔。こんなカジュアルにホイホイ船を使うの初めて。

川を渡って宿を探しながら歩いていたら、土手で欧米人っぽい人達がたまって何かを吸ってるのを発見。
「お、これが噂の大麻OKな国か」と思いつつ、少し警戒しながら通り過ぎようとしたら、彼らがたまっているすぐそばのビルが宿だった。彼らは屋内禁煙で外でタバコ吸ってるだけの同じく旅行者だった。ごめん。

 

ホテルかな?ってくらいデカくて部屋数の多い巨大ホステル。
同室は中国出身の若者(学生か?)二人組。彼らもヨーロッパ初とのことで、軽く仲間意識。少し挨拶など。
そろそろ英語でのコミュニケーションに抵抗がなくなってくる。単語を思い出せばそれなりに話しかけることはできる。聞き取りは壊滅的だけど。これ、聞くの慣れたら本当にどうにかなるもんだな。

シャワーを浴びてアムステルダム市街を観光。街並は我々の思う「ザ・ヨーロッパ」過ぎてすごい。

 

(左から)
1枚目は「これぞアムステルダム!」なアムステルダム中央駅(東京駅のモデル)の西口から見た画。
2枚目は伊勢丹的な百貨店。
3枚目はただの街なかのトンネル。
4枚目はこれまたただの雑居ビルだかアパートなのにこのルックだもんなぁ。

 

街中でおじいさんが頑張ってローアングルで写真撮ってるから、何かと思ったら、ディズニーシーのシリキ・ウトゥンドゥのやつみたいなビルがあった。

 

目抜き通りを歩いていたら、やたら人だかりになっている飲食店を発見。フライドポテトの店だった。
モスバーガーのそれのような太いポテトが、Sサイズでもかなりの量入っている。
それに特製のソース(マヨネーズが多いらしい)をかけて食べるスタイル。
おすすめを聞いたら「MANNEKENPIS SAUCE」なるオリジナルソースを言われた。マヨネーズにさらにアンチョビ感のあるマヨネーズをかける代物。
美味しいんだけど、ソース多い、そもそもポテト多い。外が寒くて冷めるとやばそうなので急いで食べる。
食べてたら、隣を海外ドラマ『SUITS』のジェシカ=ピアソンみたいな意識高い系黒人女性が「なんというジャンクフード…」みたいに吐き捨てて去って行った。細部は聞いてないけど、あの視線と口調と「ジャンクフード」って単語から、絶対そうだと思う。

 

『わが家の最終的解決』作中にも出てくる、SDだかゲシュタポだかの詰め所があったダム広場。アムステルダム中央駅からメインのストリートを5分くらい歩いたところにある。
王宮と新教会に面している長方形の広場。よく考えたら王宮前の広場に置くってすげぇよな。面積としてはそんなに広くない。
ふと思い立って、ここからアンネ・フランクの家まで歩いてみたら、10分で着いた。アムステルダムがそんな大きい街じゃないにしても、なんという近さ。

 

「アンネ・フランクの家」は博物館として完全予約制になっており、11/5の分は売り切れていたので外観を眺めるのみ。一応11/7のチケットを取ったけど、オシフィエンチム(アウシュビッツ)に出発する時間と被っているので、11/6とか7の早い時間の当日券予約が0時に解放されるのを待ってみようと思う。
どうにかしてアンネの家とオシフィエンチム行きを両立しなければ。

対岸、舞台美術の袴田さん(アムステルダムに研修で行ってた)に教えてもらった「若者っぽい街」というあたりを歩いてみた。19時20時なのにガラガラで、人もいないし店もしまってるし路地裏感がすごかった。アムステルダムの若者、何してるの?早く寝るの?
そういやここらへんを歩いていると、タバコのようでタバコと明らかに違う煙の匂いをよく嗅ぐ。これが大麻か?と思う。
アムステルダムで「CAFE」って書いてある店は本当にコーヒーを出すカフェなんだけど、「COFFEE SHOP」って書いてある店は合法の大麻売ってる店。申し訳程度にコーヒーも出すみたいだけど。COFFEE SHOPのあたりを通ったらすぐ上記の匂いがしたから「あ、正解だ」と思うなど。

そしてGoogleマップに進められるがままに窯焼きの本格ピザ店に入る。
若者が楽しそうに仲よさそうに仕事してて、それは微笑ましいし良いことなんだけど、「や、焼いてるよね…?」と心配したくなるほど浮かれて騒いでいた。

 

これまたデカい。そして旨い。

スーパーマーケットも寄ってみる。高級スーパーなのか安売りスーパーなのかわかんないけど、野菜は日本よりちょっと高め、魚もちょっと高め、肉は結構高め。

 

キャラすぎるだろ、と思ったけど、さすがチーズの品揃えがすごい。

アムステルダム、ディナー時の飲食店は、ピザ屋とかハンバーガー屋とかインドネシア料理とかみたいに「◯◯専門店」になるとちょっと高めだけど、街中にある漠然と「グリル」みたいな店のステーキとかは安め。
というかそれだけ日本と同じくらいの価格帯。スーパーじゃ肉高いのにな。