創作日誌記事

【稽古場日誌】12/18 稽古

はじめまして、演出助手の井上です。

 

黒龍さんと交代で『わが家の最終的解決』稽古場の様子をお伝えしていきます!

本日の稽古では第1話を集中的に、丁寧に繰り返していきました。

 

稽古開始から早くも2週間ほどを経過し、役者の手から少しずつ脚本が離れて自由になって色々なアイデアが稽古場を飛び交います。

稽古の中ではひとつひとつの台詞が持つ意味と前後のつながりが気持ちよく流れていくかを確認。

一行にも満たない台詞でもその前後の流れを邪魔しているとなれば演出の冨坂さんだけでなく稽古場にいる全員がベストの解決策を目指して議論します。

 

解決策として脚本レベルで台詞を変えることもあれば、台詞に込めるニュアンスを変えることも、相手のリアクションや前後の雰囲気の変更といったあらゆる手段を使います。

 

私はアガリスクの作品に参加するのは今回が初めてなのですが、稽古場での議論スピードが圧倒的で驚きました。演出助手として稽古場での変更点や議論ポイントを記録を残さなければいけないのですが議論が凄いスピードで展開していくので追いかけるのが大変。

作中でも爆笑とシリアスを凄い勢いで行き来するやりとりが見どころのひとつなのですが、稽古場でも本編に負けず劣らずの白熱の議論が繰り広げられています。

今日の稽古場特に印象に残ったのは、とあるシーンの稽古中に淺越さんが言っていた

「このシーン恐ろしいくらいの回数観ているはずなのだけど笑っちゃうんだよなぁ」

ですかね。

 

ほぼ初見の自分が観ても笑ってしまう、恐ろしいほどの回数を観た役者ですら笑ってしまう強度のあるシーンができつつあるのではないでしょうか。完成度を高めるべくキャスト・スタッフ総出で作品作りに取り組んでいます。

 

本番まで残り1か月と少し、みなさまのご来場を心よりお待ちしています!

 

本日のベストショット:仲良しオッペンハマー一家