こんにちは演出助手の井上です。
『わが家の最終的解決』は3幕からなる作品で、顔合わせから昨日(12/26)までは基本的には1場を集中的に稽古していましたが、怒涛の展開を見せる2場の稽古がいよいよ開始しました!
といっても私は遅れての参加だったので2場の稽古は観られなかったのですが・・・
2場の稽古の後は作・演出の冨坂さんによる勉強会(私はここから参加)。
それぞれ時代背景とそれぞれの登場人物がこの時代をどう過ごしていたか、年表を眺めながら確認。資料ではわからない心情は議論を交え探っていきます。
年表の確認が終わった後は、ドキュメンタリー番組を教材に映像資料の鑑賞会。
知識として知ってはいるものの、映像で観るその凄惨な光景に一同言葉を失いました。
第二次世界大戦期のユダヤ人を襲う惨劇を背景に作品を作ることの重さを痛感する時間です。
個人的に一番心をえぐられた映像は、ナチスドイツの占領下にあったパリでナチスのメンバーと付き合っていたフランス人女性がパリ解放後に晒し者にされていた映像。ナチスが撤退した後、通りで丸坊主にされ、民衆に小突かれながら通りを歩かされている女性たちの映像。そして、それを笑う人たちの姿は衝撃的でした。
『わが家の最終的解決』は事前知識がなくても楽しめるようになっていますが、この時代のことを知ってから観劇すると、また違った視点でより深く楽しめる作品です。
お薦めの本・映画・サイトなどは、この稽古場日誌でも紹介していこうと計画しておりますので決まり次第またお知らせします!
本日のベストショット「悪意しかないヨーゼフこと津和野さん」