創作日誌

【稽古場日誌】(1/10) 2場の通し!!

演出助手の井上です。

 

スタジオ入り3日目は3場からなる作品の2場を最初から最後まで通してみました。(私は遅れての参加だったためほぼ見られず、無念)

 

いまのところ初演からの変更点が一番多い2場は日々シーンの追加や変更が起きているため稽古では脚本を持ちながらの場面が多いです。ただ、シチュエーションコメディの大事なテンポや瞬発力を大事にするため、俳優陣は凄い勢いで台詞を覚えていきます。

 

2場の通し稽古では脚本を見ずにほぼやりきりました。

当然、まだまだ荒いところは多いものの少しずつ少しずつ新しい『わが家の最終的解決』が姿を見せてきます。2場は隠れ家での生活が始まったオッペンハイマー一家を数々の困難が襲います

 

思いっきり笑えるからそのぶん泣ける、泣けるから笑える。

登場人物が追いつめられるから笑える、胸をつかまれる

 

2場が見えてきたのでより2場を光らせるため1場に遡って演技やシーンが変わったり、目まぐるしいですが俳優陣・スタッフともに必死に作品と格闘しております。

ハンスの上司ゲルトナー(中田顕史郎)、笑えるのに怖い、のに笑える

 

ちなみに、作品作りにあたって舞台になっている第二次世界大戦期のヨーロッパ事情を色々調べています。有名な『アンネの日記』の作者アンネ・フランク(Annelies Marie Frank)の隠れ家ではソーセージ作りをしたり、と和やかな時間もあったようです。

(参考:『アンネ「隠れ家」の食卓風景 ―オランダ料理編―』小竹佐知子)

 

激動の時代を生きた人たちに想いを馳せつつ、稽古は進みます。是非劇場でご覧ください!

本番初日まであと2週間!

 

本日のベストショット「顔」