こんにちは、演出助手の井上です。
年内最後の稽古となった28日は2幕のルドルフ(高木健)とリーゼ(榎並夕起)がハンス家に乱入してくるシーンを重点的に稽古しました。
まだこの時点で脚本にはかっちりと台詞が決まっているところと決まっていない箇所が入り乱れています。台詞がまだ決まっていない部分に関してはストーリーを進めるために必要な要素だけ箇条書きされており、俳優が即興でやりとりを繰り返して面白そうなものを採用、加筆してゆきます。
この時間は俳優同士のスキルのぶつかり合いが繰り広げられ、まさに役得。仕事を忘れて普通に爆笑している時間が多くやや反省。
演出の冨坂さんから「お笑い的スキル」の高木さんと「シチュエーションコメディスキル」のジャンプさんと評される二人のやりとりは熱かった。
その場で起こったことにものすごい反応速度で的確に突っ込みを入れ、間髪入れずにボケを繰り返してパワースタイルの高木さんと、状況に沿っておいしいリアクションを返していくしなやかなジャンプさん。
そこに隙あらばすべて持っていく、したたかなリーゼこと榎並さんが加わって、1話とは全く違う激しい2話が少しずつ出来上がっています。
ただ、激しいやりとりだけでは面白いものにはなりづらいということで、激しくやり取りをした後は情報整理。初見のお客さんにとって情報を出すスピードと順番は適切か、丁寧に丁寧に議論しながら整理をしていきます。
自分がお客さんとしてアガリスクの作品を観る時に感じていた「見やすさ」のもとはこんなところにあったのかと秘密を覗いている気分でした。
熱量だけで押し通してもダメ、情報を伝えるだけでもダメ、その両者が成り立つ絶妙なバランスの試行錯誤がシチュエーションコメディをシチュエーションコメディにしているのだと実感。
既に本番まで1か月を切っていますが、この試行錯誤の果てにどんな新しい『わが家の最終的解決』が観られるのか、是非劇場でご確認ください。
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本日のベストショット「とにかく自由なルドルフ」